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2019/6/27

なぜ乳がん検診は40歳から?

早期発見から早期治療につなげる定期検診


仁科麻衣 医師
 広島大学病院乳腺外科病棟診療医。東広島市西条岡町の本永病院で、毎週金曜日午前中の乳腺外来を担当。

 日本では女性の11人に1人の割合で発症している「乳がん」。罹患りかん率は高いものの死亡率は低く、「早期発見と早期治療で完治を目指せる」と専門医は話す。そのためにも定期的な検診が欠かせない。自治体では40歳以上の女性を対象に、乳がん検診を行っている。なぜ、40歳からなのか、など乳がんの疑問について専門医に聞いた。(健康取材班)

マンモグラフィーによる乳がん検診は、なぜ40歳以上が対象?

 乳がんの発症は20、30代では少なく、40代から急激に高まります(下表)。また、若い人の乳腺は密度が濃く、マンモグラフィーに白く写り、同じよ うに白く写るしこりを発見しづらいという側面もあります。乳腺組織は年齢とともに脂肪に置き変わり黒っぽくなるので、白いしこりを発見しやすくなります。これらの理由から、40歳以上で推奨されています。

検診は2年に1度で大丈夫?

 マンモグラフィー検診は、低量ですが放射線にさらされます。被爆によるリスクや発見の可能性のバランスを見て、適当な頻度だと思います。検診で高濃度乳腺と言われた人は、マンモグラフィーと超音波の検査を毎年交互に受診するのもおすすめです。乳腺の濃さには個人差があり、乳がんにもいろいろなタイプがありますので、2つの検査の組み合わせが早期発見に効果的です。

 大切なのは、検診を継続して受けていただくことです。前回の結果と比較することで早期発見につながり、経過から乳がんの有無やタイプを判断することができます。定期的な検査を同じ病院で受けられるとデータを多く残すことができ、治療へつながりやすくなります。

乳がんになりやすいのはどんな人?

 乳がんは、女性ホルモンにさらされている期間が長いほどリスクが高まります。閉経と共にリスクは落ちますが、60代以上、90代でも発症はあります。最近の研究で、閉経後の肥満は乳がんリスクが高まるこ とも分かってきました。

 20、30代の人でも家族に乳がんや卵巣がんの人がいる人は特に、定期的なセルフチェックをしてください。若い人は乳腺が固くしこりが分かりにくいのですが、乳房を左右同時に触ってみると違いが分かりやすいですよ。

乳がんになりやすい人

□40歳以上
□未婚
□高齢初産をした(出産をしていない)
□初潮が早く、閉経が遅い
□閉経後、肥満になった
□血縁者に乳がんになった人がいる
□良性の乳腺疾患になったことがある
□乳がんになったことがある
□閉経後ホルモン補充療法・経口避妊薬使用の経験がある

「乳がんと分かると怖い」と検診を避ける人もいるようです。

 日本人女性がかかるがんの中で、乳がんの罹患数は第1位ですが、死亡数はがんの中で第5位。進行が緩やかなので乳がんが原因で亡くなる人は少なく、完治を十分に目指せる病気です。テレビ番組などで進行の早い乳がんがクローズアップされ、心配する人も多いですが、大体の人はホルモンの薬によって、緩やかに診ていくことができま す。「あの人の乳がんと私の乳がんは違うかもしれない」ということを頭に入れておいてください。

 乳房で気になることがある人や、しばらく検診を受けていないので不安という人は、病院の乳腺外来も検討ください。

 リスクの高い世代は早期発見、そこから早期治療につなげたいというのが乳腺外科医の思いです。


Let's セルフチェック 自分で発見できるがん

 乳がんは「唯一、自分で発見できるがん」といわれている。自分で触れたり観察したりして早期発見につなげたい。もちろん、40歳以上の人は乳がん検診も併せて受けたい。

How to

■あおむけで触診

@右腕を頭の後ろに置き、左手の親指以外の4本の指の腹で、右の乳房を軽く圧迫しながら、まんべんなく触れしこりがないか調べる

Aそのままの状態で右の脇の下にしこりがないか調べる

B左腕を頭の後ろに置き、左の乳房、脇の下を調べる

■鏡を見ながら観察

@両手を下げて@乳房の形に左右で差がないかA乳房にしこりやくぼみはないかB乳首がへこんだりただれができたりしていないか−をチェック

A両手を頭の後ろで組んでと同じ3点をチェック

■座って触診

 最後に左右の乳首を軽くつまみ、血のような異常な液が出ないか調べる

Timing

生理が終わって1週間後に、閉経後の人は月1回日にちを決めてセルフチェックを。

Check 次の症状があれば乳腺外来を受診を。

□しこりがある
□乳房の皮膚にひきつれやくぼみがある
□乳頭が最近陥没してきた
□乳頭から分泌物(血が混じったもの)が出る
□乳房の皮膚がオレンジ色のように変色している
□乳頭がただれたり、びらんが生じている
□脇の下にぐりぐりがある


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