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2019/5/9

福成寺 九品堂90年ぶりに改築

9体の阿弥陀如来像も修復


▲このほど改築された九品堂

 シャクナゲの名所として知られている東広島市西条町下三永の福成寺で、境内の九品堂くぼんどうが90年ぶりに改 築され、堂内に安置されていた阿弥陀如来像9体(九体仏くたいぶつ)も修復された。

 福成寺は真言宗御室派の古刹こさつで、726(神亀3)年頃に開基が創建したとされ、九品堂は鎌倉時代の1216(建保4)年に本尊を阿弥陀如来像とする来迎院として境内の山腹に建てられたと伝わる。その後、1788(天明8)年、1844(天保15)年に改修。1927(昭和2)年に現在の場所に移築された。堂内の九体仏は平安時代に作られたとされ、極楽往生の際の9つの階層を表している。

 経年による劣化でお堂の柱や土壁が傷み腐食が生じていたことから、地域に住む有川賢三さん(90)の支援・寄付を仰ぎながら約1年がかりで改築した。建材は地元の山から切り出した耐久性に優れるヒノキを使用。堂内の厨子には、修復によって本来の色彩を取り戻した高さ約55cmmの九体仏が安置された。九体仏は鎌倉時代に一部修復されたと考えられているが、9体そろっての修復は今回が初めてという。

 藤澤隆岳住職は「鎌倉時代から受け継がれてきたものを、有川さんのおかげで100年、200年の後の世に受け継いでもらえるように改築・修復できた」と笑顔を見せていた。4月14日には改築を祝う落慶法要が営まれた。

 (茨木)


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