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2019/4/11

西日本豪雨災害から学ぼう 

市と広島大 避難体験VRソフト開発


▲ゴーグルを装着し避難体験VRソフトを操作する市職員

 東広島市消防局と広島大防災・減災研究センター(土田孝センター長)が共同で、昨年7月の西日本豪雨災害の発生時を再現し、避難のタイミングについて体験・学習できるVR(仮想現実)ソフトを開発した。豪雨による土砂災害を対象に、大学と自治体が共同開発した避難体験VRは日本初。

 VRは9分。被災した5世帯6人に聞き取りを行い、その体験を基にシナリオを作成した。自宅にいる被験者が家の外の様子を見たり、テレビなどから防災状況を受け取ったりする中で、ぎりぎりの避難の判断を迫られる状況が体感できる。

 「2階に避難するときは、山の斜面側の部屋か、河川側の部屋か」と避難行動を選びながら体験できるのと、「逃げた方がいいだろうが、急いでシャワーに入ってから行こう」などと、聞き取りした被災者しか分からないようなリアリティーを体感できるのが特徴だ。ゴーグルを装着すると、体の向きに合わせてゴーグル内の映像が動くようになっている。

 開発費は100万円。昨年から取り組んでいる東広島市と大学の共同研究事業の一つ。VRは消防局防災センターで無料体感できる(要予約。中学生以上)。市内の中高への出前講座や、自主防災組織の避難訓練での活用も予定している。

 4月3日に市役所で会見した土田センター長は「災害時には、一人一人の判断が重要であることを感じてほしい」と話していた。

(日川)


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