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2018/12/20

シリーズ「法要」 家族の絆を深める

 人生の終わりを想定してさまざまな準備をする「終活」。東広島市内では終活をテーマにしたセミナーやイベントが開催されている。寺院の住職や葬儀会社、墓石販売者に市内の動きを聞いた。(繁澤)

「終活」とは

 「終活」は人生の終末を迎えるにあたり、延命治療や介護、葬儀、相続などについての希望をまとめ、準備を整えること。

 先日、地元葬儀会社「アイフィットさいき」が開催した「終活セミナー」には50人以上の参加者が集まった。同社によると終活 の悩みで一番多いのが相続に関することだという。「特に不動産や貯蓄など財産がある場合、遺言やエンディングノートに記載してないと、トラブルにつながる可能性が高い」と続ける。残された家族に言い争いをさせないためにも専門家を頼り、遺言書を用意しておくことが賢明。生前に「終活」の準備をしておくことは残された家族にとっても自分自身にとっても気持ちが楽になるものと言える。

懸念の声も

 しかし、「終活」という言葉にとらわれすぎて、かえって神経をすり減らしている人もいる。

 西条町の68歳の女性は「墓地や墓石、仏壇の購入。葬儀の生前予約、財産の管理などやらなければならないことが多すぎてどこから手をつけてよいのか分からない、せっかく第二の人生を歩もうとしているのに生活にゆとりを持てなくなった」と話す。終活行為 は非常にエネルギーを要するもので、本人や家族を苦しめる可能性も否定できない。

対話で絆深める

 「終活の全てを自分自身で解決しようとすると気持ちにゆとりが持てなくなる。そんな時だからこそ家族とのコミュニケーションが大きな力になることがある」と話すのは市内で終活セミナーを行っているアドバイザー。

 「盆や年末、家族が一堂に会すその時間にどれだけ家族同士で終活に関するコミュニケーションが取れているかが大切。例えば、相続なら自分の財産をどのように分配していくのかを明確に家族に伝えておく。墓の管理をする問題なら自分や子どもたちはどのように考えているのかを聞いておく。そうすれば、今自分が何を優先的にしなければならないのかが見えてくる」と話す。

 家族の対話の中で絆を深め、課題や問題を一つ一つ解決していくことが終活を進める一番の近道になる。


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