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2018/9/6

新たな特産品 東広島ブランド地鶏 3年後の販売目指し開発中

産学官で連携 地域の特色生かした鶏を


▲造成途中の広大赤鶏(仮)(広島大提供)

 東広島市の特色を生かしたオリジナル地鶏の開発が進められている。市と広島大学が共同で研究しており、現在、同市豊栄町で試験飼育が行われている。3年後の本格的な販売を目標に、生産体制を確立させるとともにブランド化し、6次産業化も推進していく。(橋本礼子)

 今年4月に市、広島大、生産者による協議会を設立。肉質の良い日本在来種同士を交配させ、新品種「広大赤鶏(仮)」を造成。広大赤鶏と生産性の高い別品種の鶏を交配させ、東広島ブランド地鶏を作り出す。試験飼育では、東広島の農産物を飼料にし、鶏ふんを畑の肥料にする循環型農業の実現の可能性も探る。

 当面3万羽まで増やし、3年後からの本格的な販売を目指す。現在、市は飼養者を募集しており、上限15万円の鶏舎の整備補助を設けている。8月17日にはブランド地鶏セミナーが行われ、農業関係者ら45人が出席。広島大大学院生物圏科学研究科の竹之内惇研究員は「普及させるには皆さんの協力が不可欠」と呼び掛けた。


▲8月11日の試食会で出された造成途中の広大赤鶏(仮)

 8月11日には高屋町で、市と大学の関係者らによる造成途中の広大赤鶏の試食会が行われ、約20人が出席。高垣広徳市長は「素晴らしい味で、商品化に期待。関係者と連携して生産体制を整えていきたい」と話した。

 全国には、名古屋コーチン(愛知県)、比内地鶏(秋田県)など、知名度の高い地鶏がある一方で、地鶏が開発されても、生産量が少ないなどで、全国展開されていない例もある。市は「個性のある餌で育て、特徴的な名称を付けるなど付加価値を付けていく。日本酒や白ネギなど地元の食材と合わせた展開が地元の飲食店で広がるよう推進していく」としている。


▲試験飼育中のヒナ(8月31日撮影、東広島市提供)

鶏の特徴

唯一無二の品種!

●もも肉…黄色がかった脂身には甘味がある。歯ごたえのある肉で、かむほどにうま味が出る
●胸肉…さっぱりして、かみ切りやすい
●ささみ…やわらかくて、ジューシー

味、食感の特徴

うま味がじゅわっ!

●広大赤鶏(仮)と生産性の高い別品種の鶏を交配させて、東広島市特有の地鶏を作り出す
●東広島の特産品などを飼料として与える計画

目指す肉質の特徴

上質な脂肪酸!

●品質の良いブランド牛肉や豚肉のような上質な脂肪酸で組成される
●ブロイラーと比べて、抗酸化作用、血糖値調節の機能があるアンセリンやカルノシン、代謝活性、疲労回復の機能があるタウリンを多く含む


・付加価値があれば、多少高価でも購入する。ぜひ味わいたい。(西条に住む42歳の女性)

・鶏をよく食べる人でも、おいしいと思える肉。(8月11日の試食会に参加した焼き鳥屋経営の男性)

・どのくらいの経費がかかり、利益が出るのかが分かれば、参加を検討したい。(セミナーに参加した専業農家の男性)


地鶏の定義

●出生の証明ができる在来種を使用している
●ふ化日から80日間以上飼育している
●平飼いしている
●28日齢以降、1平方m当たり10羽以下の密度で飼育している


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