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2018/2/22

中高一貫校の魅力とは 

中学で学力の土台づくり 高校で受験対策の取り組み

 東広島に中高一貫校が3校ある。保護者の中学受験への意識も高い。年々受験数も増加傾向にある中、中学受験の魅力と学習内容を市内の中学受験を専門に行っている塾講師に聞いた。

増加傾向にある中学受験

 東広島に中高一貫校が、広島県立広島中学校・広島高等学校と近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校、武田中学校・武田高等学校の3校ある。2018年度の試験は1月から順次行われ、合否の結果が出た。

 広島県立広島中学校の今年の受験倍率は、5・66と高い倍率だ。

 「なぜ、中学受験をするのか」を今年中学受験した市内の保護者に聞くと「県広が出来るまで受験は高校からと思っていたが、県広が出来て意識が変わった。入学に向け頑張ってほしい」。ほかにも「中高一貫校の方が、大学受験を視野に入れた早めの学習に取り組んでいると聞いたので良いと思った」などの声があり、保護者の意識の高さが分かる。

 一方で、学校側も一貫校ならではの教育方針で生徒を集めている。

中高一貫校の魅力

 市内の塾を経営する講師に中高一貫校に通う魅力を聞くと、6年間エスカレーター式にゆとりを持った学習ができることだと言う。

 また、高校受験がないので、中学生のうちはテストの点数を取ることよりも、ディスカッションや実験、フィールドワークなどに多くの時間を割くというメリットがあげられる。小まめな小テストで、基礎学力の定着度を見る。また、順位を過剰に意識することはなく、何より内申書のようなものを気にせずに中学生時代を過ごせることが大きい。これが高校で必要になる学力の土台となっているという。

 同じ境遇の生徒たちが周りにいることで、学習することの意欲も湧くと話す。

グローバル社会に向けた学校の取り組み

 教師は、生徒を中学生でどのように教えれば、高校生になって伸びるのかを、体感的に熟知しているのも特徴の一つ。

 数学の学習で例えると、まず記憶力を高める学習から、大学受験に備えて考えさせる学習に変わる。英語では、早くから英語検定を習得させ、2020年からセンター試験が変わる受験対策に備え、学習を進めている。

 東広島の3校では、中学生で海外留学の制度も取り入れている。海外留学が良いとされるのは、国内よりも効率的に第二言語を学ぶことができるから。海外と日本では語学指導法が違う といわれている。

 例えば、先生が教材を使ってレクチャーする学習法は少なく、生徒が主体的に第二言語を利用し考え、発表するといったアクティブ・ラーニング形式の授業が中心になっている。アクティブ・ラーニングは、第二言語で考える習慣をつくることができるため、帰国後も効率的に言語習得に励むことができるメリットがある。

 グローバル社会向け対応できる学力が身につくのも、中高一貫の魅力といえる。


中高一貫校に通う子どもを持つ保護者に聞きました!

@子どもが何歳の頃から保護者は受験を意識したか
A受験生に対して保護者がしたサポートは
■学校に入ってからの子どもの様子は。取り組みに対する印象は

Aさん 2年生の保護者

@小学1年生の終わり。
 (子どもが県広に行きたいと言い出したので)

A睡眠時間を多く確保するため、削るのではなく、決めた時間でたくさんのことができるように意識。
模試の結果が悪い時は、本番じゃなくてよかった!と言い聞かせ、苦手なことがわかってラッキーだと前向きな声かけ。家族全員が受験生がいることを意識。

■のびのびとしていて、毎日楽しそう。高校受験がないので、すぐに次の目標が大学入試になり、今の成績で入れる大学のレベルが教えてもらえるので、子どものやる気につながる。
常に課題やテストに追われているので、必然的に毎日勉強することになるので良い。

Bさん 1年生の保護者

@小学5年生の冬季講習から。

A塾への送り迎えや弁当作り。子どもが寝るまで一緒に起きていた。

■勉強と部活の両立が大変そうですが、学校生活はとても楽しそう。自分の得意なこと不得意なことを見つけることができる環境が、学習の意欲につながっている。

Cさん 2年生の保護者

@小学3年生から、受験の制度や学校のこと、塾のことを調べ始めた。

A塾への送迎や生活面、受験に向けたメンタルや生活のリズム作り。

■宿題の量が多いので、部活と勉強の両立が大変そう。でも、学校では、上下関係や広島県全体から生徒が集まっていて、友達や先輩に刺激を受けて楽しそう。

Dさん 3年生の保護者

@3歳から。

A受験の夏休み以降、習い事をセーブ。リビングを勉強部屋にして、家族の声が聞こえる中で学習していた。

■県内から生徒が集まるので、少人数の小学校時代だったので、人の多さに慣れるまで大変だった。個性豊かな生徒が多く、良い刺激をもらっている。学習面は、家庭学習の目標がプラス1時間決められているのは、部活動もありなかなか大変なようだが、本人なりに頑張っている。

Eさん 1年生の保護者

@4年の冬から塾に通い始めた。本人が受験を決めたのは5年の夏休み。

A第1に健康面。生活のリズムを崩さないようにした。本人のやる気を一番に考え、ほめたり叱ったりしました。

■すごく楽しそう。テストもたくさんあり大変そうだが、とても充実している。この学校に通っていることを本人は誇りに思っている。


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