ザ・ウィークリープレスネット

 記事検索

2018/2/8

みんなのぷらざ

発達いろいろ <8>

保護者の悩み
思い通りにならないと友達をたたいたり蹴ったり…

 思い通りにならないことがあると、友達をたたいたり、蹴ったりします。どのように対応したらよいのでしょうか。(5歳の女児)

 うまくお話しできないこと、見通しがなく不安なことが原因かもしれません。

 発達に課題のあるお子さんの中には周囲の状況が分からなかったり、見通しが持てないことで混乱し、友達をたたいたり、蹴ったり、物を投げたりなどの行動につながる場合があります。

 まず、本人が周囲の状況や見通しを持てるように、見える形で伝える必要があります。例えば、活動の量や回数を伝える、次の活動を具体物で伝えるなどです。

 また、さまざまな混乱の中で、自分の気持ちやヘルプなどを周囲に伝えることが難しいため、たたく、蹴るなどの行動で発信していることも想定されます。適切な言葉や文字、絵カードや具体物、動作など、伝えるツールを準備したり、モデルを見せたりすることが大切です。

 周囲が大きく反応すること(大きな声で怒るなど)で、ますます混乱してしまい、行動がエスカレートすることもあります。大人が間に入り、本人に終わりを提示し、次の活動を促すなど、機会を最小限にすることが重要です。

文/県発達障害者支援センター(東広島市西条町西条414−31)
  相談=電話082(490)3455

このコーナーでは保護者の悩みを募集しています

 丁寧に説明しても伝わらないなど、子どもの気になる行動に関する悩みをお寄せください。@悩みA子どもの性別と年齢B発達障害の診断の有無を明記して、上記の方法でお送りください。応募は匿名でかまいません。


広島大学マスターズ 学びの窓 <15>

こころのめばえ@

他者の心を推測「心の理論」を孫娘に見る

牟田泰三
(広島大学元学長、物理学者)

 孫娘(アヤ)が2歳10カ月のある日のこと、二人で散歩していて、私がちょっと疲れたのでベンチに「ひと休み」と言って腰掛けていると、アヤが「ジイジ、もう帰ろうか」と言うのです。この子はジイジの体調を推察して気を使っているのだろうかと思ってしまいます。

 アヤのパパに言わせると「なあに、ジイジがお散歩の役に立たないと思っただけさ」と笑っています。そうかも知れません。確かに、幼児は自己中心的だと普通は考えるものです。

 しかし、幼児の心の中はそれほど単純ではないのではないかとも思われます。心理学の学問分野に幼児心理学のようなものがあるはずだから、そのような分野の本を読んでみようという気になって、少し独習を始めました。

 心理学には発達心理学という分野があって、人の心の発達に関する研究がなされています。その中でも「心の理論」という分野が最近注目されています。人はそれぞれ頭の中に「心」というものについての考え、すなわち「心の理論」を持っていて、これをもとにして他者の心について推測しようとする、と考えられます。

 先ほどのお散歩の一件をもって、アヤにすでに心の理論が備わっていると判断するのは早計かと思われますが、心の理論という観点からアヤの行動を観察していると、いくつもの事例に気付き始めました。

 「心の理論」という用語は、もともと、米国のプレマックとウッドラフという二人の研究者が、チンパンジーの行動を追跡研究したときに用いたことから広まったものです。彼らは、チンパンジーが、その仲間が感じたり考えたりしていることを推察しているかのような行動を取ることを発見し、その論文の中で「心の理論」という機能が働いているからではないかと1978年に指摘したのです。他者への思いやりという行動は、その人が心の理論を持っている証拠であるといえるでしょう。

 広島大学マスターズは、広島大学を退職した教職員で組織しています。市民を対象にした講座も行っています。
【問い合わせ】kazuwp@hiroshima-u.ac.jp(渡部)


私のスケッチ

「見事なつらら」

 この冬は本当に寒い!! 洗濯機のホースが壊れて水が漏れ、見事なつららができました。こんな立派なつらら、初めてお目にかかりました。(西条町、T×2)

「まるでバラ」

 小松菜の切り口がお花みたいできれい♪ 家事の合い間にほっこりしました。(西条町、ぺんぺん)


プレスネット フォトリポート

タイヤが作ったダブルのハートマーク


▲1月11日早朝、西条町で撮影

 年が明けて初めて雪が積もった朝、近くの駐車場を何気なく見ていました。1台の車が、黒いタイヤの跡を残しながら入ってきたのですが、バックで駐車スペースに入った瞬間、ダブルのハートマークを作りました。ややスリムなハートマークですが、久しぶりに年甲斐もなく胸がキュンとしました。

(フォトリポーター 船越雄治)


一句

東広島俳句協会会員の作品

エプロンのふくらむほどの蕗の薹 今津比紗子
鶯や懐紙に包む茶席菓子     計田 美保
やはらかき風うぐひすの谷わたり 池森二三子
薄氷を踏みて畑に菜を取りに   今野 時男



pagetop