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2017/11/2

西条エアポートリムジン運行開始 

西条駅と広島空港をバスで直結


▲8時に出発した第一便のリムジンバス(10月29日、JR西条駅)

 広島空港(三原市)とJR西条駅を直行バスで結ぶ「西条エアポートリムジン」が10月29日、運行を開始した。東広島の関係者は、市中心部と広島空港のアクセスが強化されたことに、「利便性の向上はもちろん、観光面でも大きなアドバンテージになる」と期待を寄せる。(日川剛伸)


利便性

アクセス強化で経済効果期待

 西条エアポートリムジンは、西条駅北口と広島空港間を、県道飯田吉行線を経由し、山陽自動車道西条IC―河内ICを通るルートで結ぶ。所要時間は片道約23〜25分。1日20便(片道10便ずつ)運行する。

 料金は大人片道550円(2018年9月末まで)で、期間終了後は650円になる。芸陽バスと中国ジェイアールバスが運行し、車体は薄いブルー色で統一、「SAIJO AIRPORT LIMOUSINE」のロゴが入っている。

 これまで、東広島市中心部と空港を結ぶアクセスは、マイカー以外では空港とJR白市駅(高屋町小谷)間で連絡バスを利用し、JR山陽本線に乗り換える〈白市ルート〉しかなかった。このルートは、乗り継ぎのわずらわしさなどがあり、早くから市内の大学や企業関係者から、西条駅と空港を結ぶリムジンバスの運行を求める声が上がっていた。このため、市では、14年から国・県にリムジンバス開設を提案していた。

 東広島商工会議所も「企業にとっての利便性は一層向上する。交流人口が増加すれば、サービス業を中心とした市内の事業所の経済効果もぐんと高まるだろう」と力を込める。


長 所

白市ルートと共存

 従来の白市ルートは、1日51便運行。白市駅と広島空港間は大人片道390円で、13分〜15分で結ぶ。白市ルートは、事故などに伴う山陽自動車道の渋滞の影響を受けにくいのが大きな長所だ。

 市政策推進課では「直行バス、白市ルートそれぞれで、主体性を持った運行をすることが、空港利用者の利便性を高めることになることを期待したい」と話す。


観 光

観光客を呼び込む起爆剤に

 西条エアポートリムジンの運行は、利便性に加えて、観光客の増加にも期待が高まる。酒蔵が集まる西条では、市が来年度の日本遺産認定を目指し準備を進めている。西条と日本酒がテーマの映画「恋のしずく」も来秋公開される。西条駅前では、昨年、東広島芸術文化ホールくららがオープン。くららに隣接して建設される新美術館も20年度の開館へ向け準備を進めている。

 市観光協会は「西条エアポートリムジンが、インバウンド観光客らを呼び込むきっかけになれば。そのためには受け入れのための諸条件を整えることが不可欠」と話す。西条酒造協会の前垣寿男理事長は「西条駅が空港アクセスの起点になることは、宮島などを訪れた外国人観光客を山陽本線で西条に呼び込む起爆剤になる。酒都西条を世界にアピールする好機」と話す。

 空港と至近距離にある東広島市。西条エアポートリムジンの運行が、地の利を生かし、空港の持つ機能を活用するきっかけになることを期待したい。


バスの運行ダイヤは…

 スマートフォンなどで右のQRコードを読み取ると、時刻表などが確認できる広島空港のホームページにアクセスできる。


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