東広島でも導入、開発 進むスマート農業

ロボット ICT

 ロボット技術、ICT(情報通信技術)を活用する「スマート農業」。労力を省き、高品質な生産を目指すもので、高齢化がますます進むこれからの農業の現場で欠かせないキーワード。東広島でもハイテク技術の導入、開発が行われている。(橋本礼子)


▲ドローンを飛行させる準備をするアグリタウン東高屋の組合員。蓮池さん(左から3番目)は「将来、担い手が少なくなっても、継続できる環境にしていきたい」と話す

ドローンで作業時間2分の1

自動カーテンで収穫量25%増


写真提供=広島県立総合技術研究所農業技術センター

接ぎ木ロボットで作業効率10倍

 手に頼る作業、熟練者でしかできない作業が多く、人手不足や重労働に悩む農家が多い。それを解消させるハイテク技術の一例が、GPSを利用した自動走行トラクター、重作業を軽労化するアシストスーツ、年間を通じて安定した収穫ができる生育予測システムなど。取り入れる農業者が全国で増えている。

 東広島では今夏、小型無人機ドローンによる農薬散布を行う農事組合法人の姿が。ドローンはJA広島中央が市の支援を受けて購入し、今年度から貸し出し。所有している6台のうち1台を4法人が共同で利用。3法人がそれぞれ1台を利用している。

 東広島市高屋町の農事組合法人アグリタウン東高屋では、蓮池徹さん(30)ら2人がドローン飛行の認定講習を受けた。これまでは動力噴霧器を使い、10e当たりを4人で15〜20分かけて行っていたが、ドローンでは3人で7〜10分で済ませられるようになったという。

 ドローンは、購入すれば1台約300万円だが、レンタル料金は1年で75万円。今年度は普及のため35万円で貸し出している。森田正治組合長は「費用的にも導入しやすかった。時間が短縮され、作業が楽になった」と効果に笑顔。

 開発、商品化に取り組む研究機関や企業も。東広島市八本松町原の農業技術センターが天候に合わせて遮光資材を自動開閉するシステムを開発し商品化。

 同町のメカテックは、接ぎ木を半自動で行うロボットを開発。1時間当たりに接ぎ木できる本数は、手作業では約150〜200本だが、ロボットでは1500本。

 スマート農業を導入している農業者は、作業時間の短縮や生産物の高品質化を実感している一方で、「費用的に導入は厳しい」「技術を使いこなせる人材がいない」と、導入を諦める農業者も多い。JA広島中央は、「レンタルなどでスマート農業を取り入れやすい環境が増え、農業に関心を持つ若者が増えれば」と話していた。



写真提供=広島県立総合技術研究所農業技術センター

 農業技術センターが開発した自動調光システム。カーテンのような遮光資材を自動開閉することで、生育の低下を防ぐ。収穫量の増加が見込め、トマトの場合、総収量が25%増となった実績もある。写真はサーモグラフィーで植物体温を計測している様子。

 メカテックの接ぎ木ロボット「パッチマン」で接ぎ木した苗。穂木と台木を手動で機械に入れると、自動でカットし、チューブで接続する。現在、500万円台まで価格を下げられるよう、改良を重ねている。同社は、今秋からは植物工場の開発にも取り組むという。


びっくり! こんな製品も

無人で走行
GPSトラクター

 クボタが今年6月からモニター販売を始めた「アグリロボトラクタ『SL60A』」は、GPSを搭載したトラクター。有人監視下で、無人による自動運転作業ができる。価格は970万円〜(税別)。


無人走行するアグリロボ
腰の負担を軽減
アシストスーツ

 使用者の動作を検知して、荷上げ、荷下ろし作業を自動でアシストするニッカリの「アシストスーツバディ」。腰への負担を軽減させる。今秋、発売予定。


斜面に強い! 除草ロボット開発中

 多くの農業者の悩みが、あぜの草刈り。西日本農業研究センターは、傾斜のきついあぜでも安定して草刈りができるラジコン型の除草ロボットを開発中。最大45度の急傾斜地に対応し、人力の2倍程度の能率で草刈り作業が可能。東広島市河内町小田などで試験運転を行い、実用化を目指している。

ザ・ウィークリー・プレスネット 2017/8/31

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