実は脳梗塞は夏にも多い 対策 水分補給で予防を

脱水症状で血液ドロドロ

 脳卒中と聞くと、血圧が上昇しやすい冬に多い病気と思われがちだが、脳梗塞に限ると暑い夏も発生数が多くなっているのをご存じだろうか。東広島市西条町土与丸、ゆかわ脳神経外科クリニックの湯川修院長に話を聞きながら、夏場に脳梗塞を引き起こす要因や、予防法などをまとめた。(日川)

血管詰まり発症 多くは脳血栓症


ゆかわ脳神経外科クリニック
湯川 修医師

 脳卒中には、血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」と、血管が詰まる「脳梗塞」がある。

 その脳梗塞は、大きく分けて脳塞栓症と脳血栓症の2つのタイプがある。脳塞栓症は、心臓付近にできた血栓が移動し、脳の血管を詰まらせるもの。脳血栓症は、脳の血管そのものが狭くなったり、血栓ができたりすることで引き起こされる。湯川医師の話によると、夏場に多いのは、この脳血栓症による脳梗塞という。

 国立循環器病研究センター(大阪府)によると、平成20〜22年度の3年間の脳梗塞患者の件数は、夏場(6〜8月)が最も多くなっている(グラフ参照)。夏に多い理由は、体内の水分不足だ。汗をたくさんかいたのに、水分補給が十分でないと、脱水症状に陥って血液が「ドロドロ状態」になり、その結果、血管が詰まりやすくなる。

健康な人でも発病することも

 湯川医師の話によると、高齢者や、肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病のある人、その予備軍の人は、血管の老化である動脈硬化を促進するため、血管が詰まりやすくなり、脳梗塞のリスクが高くなる、と言う。

 もちろん、健康な人でも、脱水症状が引き金となって、急に発症することがあり、湯川医師は「脳梗塞は、比較的若い世代でも起きる可能性があるので注意が必要です」と警鐘を鳴らす。

適度な空調維持 予防対策の一つ

 対策は、脱水症状にならないよう、こまめな水分補給を心掛けること。水分の摂取は「人それぞれで違いますから、一日何リットル補給しなければならない、という明確な基準はありません。一般的には喉が渇いたり、汗をかいたりしたときを目安に水分を補給するようにしましょう」と湯川医師。特に高齢者は喉のかわきを 感じにくくなっているので、定期的に時間を決めての水分補給が大切、と言う。

 さらに、就寝中は汗をかくため、就寝前にはコップ1杯の水を飲むことや、脱水症状は家の中で起こることが多く、クーラーを利用するなど、適度な空調を保つことも脳梗塞の予防対策の一つだ。

重症化すると生命の危険も

 脳梗塞は突然起きるのが特徴だ。重症化すると命にかかわる場合もある。片方の手足、顔半分のまひやしびれが起きる、ろれつが回らない、言葉が出ないなど別掲のような症状が出たら、脳梗塞の可能性があり、すぐに専門医のいる病院を受診しよう。「顔、腕、言葉がおかしくなったらすぐ病院に」と覚えておくと良い。


知っておきたい脳梗塞

脳卒中ってどんな病気?

「脳卒中」にはいくつかの種類があるが、大きくは脳の血管がつまる「脳梗塞」と、脳の血管が破れて出血する「脳出血」や「くも膜下出血」に分けられる。

脳梗塞によく見られる症状

@片方の手足、顔半分のまひやしびれが起きる

Aろれつが回らない。言葉が出ない。他人のいうことが理解できない。

B力はあるのに立てない。歩けない。バランスが取れない。

C片方の目が見えない。物が二つに見える。片方の視野が欠ける。

「ドロドロ血液」が原因

 血栓ができることで血管が閉塞して起きる脳梗塞。血液がサラサラのときには、血栓はできにくいが、血液中の水分が減少し、血液の粘土(ドロドロの度合い)が高くなると、血栓が形成されやすくなる

ザ・ウィークリー・プレスネット 2017/8/3

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